12.26.2015

「富士日記」

 昭和四十四年十二月二十六日(金)くもり
 三時前に着く。風が吹いていて寒い。庭には深い霜柱がたっている。
 昼夜兼用の食事 ごはん、シューマイ、ひじきと大豆の煮たの、肉の佃煮、小松菜の辛子醤油、かきたま汁。
 隣におでん種をわける。「昨日まではお天気がよくてとても暖かかったのに」と、おばあさんは屑毛糸を巻きながら言う。

主婦の姿をしたお転婆(元)娘作家のささやかな日常。