(日亜化学の特徴)
・長期的開発
・内製化(技術が漏れない。製品をつくるのは人ではなく道具。)
・技術者のモチベーション(社で発展性を見抜きリソースを充てる)
・易きにつくよりも難しいことにチャレンジするのが日亜精神。失敗を責めない。失敗は教材。
・製造プロセスこそが最も重要なノウハウ、競争力。公開も特許取得もしない。
・研究開発と製造の仲が良い
・ビジネスで有利な知的財産権を獲得するために技術者と一緒に特許権を創り出す知的財産部門
(ものづくり)
・イノベーションや技術はコピーされる運命。目に見えない何かを乗せていないと、顧客から選ばれない。目に見えないから真似されない、でも顧客には感じ取れるもの、がものづくりの大切な要素。
(沿革)
1948年
・結核治療に使う無水塩化カルシウムの大量生産に成功(無機化合物の精錬、分析技術)
・照明用蛍光体原料の無水リン酸カルシウム製造を確立
1966年
・蛍光灯用ハロリン酸カルシウム蛍光体製造開始(原料ではなく付加価値を高めたい。大手企業が引いた製法で諦めず開発。「やる気、勇気、根気」。)
1968年
・GEと蛍光体製造特許実施契約(GEの特許を侵害している他社が多数存在。「当社にライセンスを出さないとしたら現在横行している業界の不法行為を侵害することになり御社自信が困ることになるのではないか」)
1970年
・ブラウン管カラーテレビ用蛍光体製造開始
1975年
・高純度ガリウム開発開始(蛍光体と同じく光を出す材料の研究、内製化のため原料から:LED分野参入。当時蛍光体で80%シェア。)
1988年
・高純度ガリウムサンプル出荷開始
1989年
・青色LED開発開始(名古屋大学の研究を追試。当年度11億円投入。)
1991年
・正極材料開発開始(ソニーはリチウムイオン二次電池商品化)
1993年
・青色LED開発成功・サンプル出荷開始(20世紀中の実用化は困難と言われていた。計66億円投入。製造装置も内製化。ライセンス契約は拒否「品質がまだ安定していない。事業化まで自分たちで」。)
1994年
・半導体レーザー開発開始(研究員の直訴。市場は小さいと見られていた。後にLED高輝度化にも貢献。)
・青色LED量産開始(地銀3行から売上高同等の巨額借入して量産体制を構築)
1995年
・正極材料製造開始
・常温半導体レーザー発振成功(世界初。7000回実験。一日30万円以上の経費。)
1996年
・白色LED開発成功(売上急拡大。携帯電話普及も追い風。青色LED+115億円投入。)
・豊田合成との特許訴訟(クロスライセンス締結で和解)
1997年
・青色LED開発開始後ようやく黒字化
1999年
・半導体レーザー(光ディスク用ピックアップ光源)製品化(ブロードバンドによりディスクが衰退し2010年頃ピークアウト。)
2000年
・半導体レーザー(ディスプレイ用光源)開発開始(光ディスク用ピックアップ光源の改良より楽しい開発)
2001年
・「青色LED訴訟」提訴
2005年
・「青色LED訴訟」和解(404特許対価として8億4391万円支払い)
2006年
・404特許権利放棄
2007年
・マイクロLED開発開始
2010年
・半導体レーザー(ディスプレイ用光源)製品化(プロジェクター向け)
2014年
・半導体レーザー(ディスプレイ用光源)採用(高出力化。映画館)
2017年
・マイクロLED商品化
・半導体レーザー(加工用)開発開始(自動車部品などの銅溶接)
2022年
・「知的財産についてNICHIAの考え方」
2021年
・半導体レーザー(加工用)製品化
現状
・「車載基軸」(成長分野、省エネ貢献)
・半導体レーザー:世界シェア95%
・LED:金額シェアトップ。単独事業は日亜のみ。
・正極材料:国内メーカーは住友金属鉱山と日亜のみ。中国企業に押され気味。
・サマリウム、鉄、窒素系磁石の開発